時代の変遷と共に需要の変化によって、昔から使われていた製品や素材が次第に廃盤になっていくのはよく見られる現象です。

特に建材やガラスのような製品は、新しい技術やデザインの進化と共に、より効率的で安全性の高いものが開発されるため、旧来の製品が市場から姿を消すことがあります。

例えば、ラフライトワイヤーガラス(網入りガラスの一種)が廃盤となったのもその一例です。

網入りガラスは、火災時に破片が飛び散りにくいという特性から一時期は広く使用されていましたが、近年ではより高性能な耐火ガラスや強化ガラスに取って代わられることが多くなりました。

また、昔の木製建具に使用されていた2ミリの型硝子(型ガラスの一種)が廃盤になり、
今では2ミリのスリガラス(擦りガラス)しか手に入らないという状況も、需要の減少と供給の見直しによるものです。

型硝子は、表面に模様を施して視界を遮る効果があるため、プライバシーの確保に適していましたが、現在ではスリガラスやフロストガラス(曇りガラス)などがその役割を担っています。

さらに、他にも以下のようなガラスの種類が時代と共に変遷しています:

  • フロートガラス:平らで均一な厚さを持つ透明ガラス。建築用窓ガラスや鏡に使用。
  • 強化ガラス:物理的強度を高めたガラス。割れても細かい粒状になるため、安全性が高い。
  • 合わせガラス:二枚以上のガラスの間に樹脂を挟んだガラス。防音・防犯に優れる。
  • 熱線反射ガラス:熱線を反射する金属膜をコーティングしたガラス。遮熱効果があり、省エネに寄与。
  • 複層ガラス:二枚のガラスの間に空気層やガス層を設けたガラス。断熱性や防音性に優れる。

お客様の声

静岡県浜松市でガラス交換工事を行ったお客様からも、以下のような声が寄せられています:

A様(浜松市貴布祢在住): 「古い木製建具のガラスが割れてしまい、修理を依頼しました。以前使用していた2ミリの型硝子は廃盤とのことで心配でしたが、業者さんが丁寧に説明してくださり、2ミリのスリガラスを提案していただきました。見た目も素敵で、プライバシーも確保できるのでとても満足しています。」

B様(浜松市内在住): 「昔ながらの網入りガラスを使っていましたが、廃盤品だと知り驚きました。代わりに耐熱強化ガラスを入れていただきましたが、安全性が高くて安心しました。工事も迅速で助かりました。」

建築やリノベーションの現場では、新旧の素材や技術をうまく組み合わせて、時代の変化に対応しながらも、
歴史や文化を大切にする工夫が求められています。
古い建物の修復や保存には依然として旧規格の素材が必要とされる場面も多く、特定の業者や職人がこうした古い素材を在庫として確保している場合もあります。
また、特注で製作することが可能な場合もありますし、近代的な材料で古い風合いを再現する方法も進化しているため、必ずしも全てが廃盤になってしまっても代替手段が全くないわけではありません。

 
 
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